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2020.10.13
建築家インタビュー
建築家インタビュー「吉川弥志先生」2
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家・吉川弥志先生のインタビュー第2弾です。 ■いかに楽しんでもらい、喜んでもらえるかを常に考える ───吉川先生が建築家として大切にしていることは何ですか? 住宅のデザインというものは、絶対に必要なものではありません。極論を言えば「無くても良いもの」です。 しかし、あえてそれを依頼してくださるお客さまがいるからこそ、私たちの仕事は成立している。大切なのは、そのことへの感謝を忘れないことです。 そうした感謝の気持ちをベースに、お客さまをいかに楽しませるか? どうすれば喜んでもらえるか? ということをいつも考えています。 あと、個人的には「笑い」もコミュニケーションの入り口として、大事なポイントだと思っています。わざとツッコミポイントを作ったファッションで人に会うということもよくありますよ。カレーのイラストが描いてあるのに、文字は寿司って書いてあるTシャツを着たり(笑) ───ここではお名前は明かせませんが、先生はセレブと呼ばれる方々や富裕層の方のお宅の設計を、たくさん手掛けておられますよね? そういった方の家づくりって、何か共通した特徴があるのでしょうか? 予算が潤沢な方々ほど、家づくりに関する要望が少ない、という特徴がありますね。だから、察するチカラは必要になってくると思います。 一緒にお食事などさせていただく機会を通じて、お客さまの人柄をじっくり探る…なんてこともよくありますよ。単純に要望をヒアリングするのではなく、人柄を知るんです。人柄が分かれば、要望も自ずと見えてきますから。 ■次回は「これから家を建てよう」持っている人へのアドバイス 建築家・吉川先生のインタビュー第2弾、いかがでしたか? 次回は「これから家を建てよう」と思っている人に向けて、吉川先生からのアドバイスをいただきます。どうぞお楽しみに!
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2020.10.08
建築家インタビュー
建築家インタビュー「吉川弥志先生」1
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回からまた大好評「建築家インタビューシリーズ」をお届けします! ご登場いただくのは、建築家・吉川弥志先生。 吉川先生は京都ご在住ですが、その知名度や活動範囲は全国区! 有名人や、いわゆる「セレブ」と呼ばれる層の方々からも非常に人気の高い先生です。 第1回目(全4回)の今回は、吉川先生の建築の特徴や、こだわりポイントなどについてご紹介していきます。 ■重要なのは日本人にマッチしたバランス ───先生の建物の特徴を教えてください。 そうですね。コンセントやドアノブの高さといった細かい部分も含め「日本人が暮らす家」として最も良いバランスは何か? ということを突き詰めた設計をしています。 建築には世界的に知られている「モデュロール・ルール」と呼ばれるフランス発祥の黄金比があります。 私自身、若い頃はこのモデュロール・ルールにこれといった疑問を持つことはありませんでした。しかし、独立して家のプロポーションというものを真剣に考えるようになると、やはり「これはあくまでフランス人がフランス人の体型に合わせて編み出した黄金比率であり、日本人には必ずしも当てはまらない」ということに思い至りました。 日本人に合った黄金比を見つけ出すためには、日本建築の知識は不可欠。 そこで、日本建築を改めて学んだという経緯もあり、和風平屋の日本家屋の設計を手がける機会は多いですね。 あと、品の良さを大切にする一方で、エロスも大事にしています。 ───住宅に、エロスですか? 艶付け、とでも表現すれば良いかもしれません(笑) 例えば、開口部の取り方ひとつとっても、ストレートに全部見せるのではなく、あえて少しだけ見せる。廊下なども、わざとクランクさせて行く先を暗くする。そうすることで、見た人の想像が掻き立てられる家になるんです。 ■次回も引き続き吉川先生のインタビューをお送りします。 建築家・吉川弥志先生のインタビュー、いかがでしたか? 次回も引き続き、吉川先生のインタビューをお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
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2020.10.06
お知らせ
インスタライブ報告
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は9月12日に開催した、弊社のインスタライブ「一級建築士と巡るデザイン住宅」についてご報告させていただきます。 ご紹介するお宅は「空とつながる、愛犬と暮らす家」。 ■「空とつながる」の意味はぜひアーカイブで 「愛犬と暮らす」は何となくイメージが湧いても「空とつながる」という家づくりは、なかなかパッとイメージできないですよね。 これに関しては、ライブ配信のアーカイブが残っているうちに、ぜひ実際の映像をご覧いただけたら、と思います。 「空とつながるってこういうことか!」と感動しますよ~! ■光、風、緑を感じる快適な暮らし 和やかに始まったインスタライブ、まず最初に視聴者の皆さまが大きく反応してくれたのが、表札にあしらわれたこの家の愛犬・小春ちゃんのイラストでした。 おしゃれで可愛らしい表札に、視聴者さまからはハートの嵐! 否が応にも小春ちゃん登場への期待が増していきます(笑) ■家の中であり、家の外でもある空間 玄関を入ると、すぐに玄関ホールを兼ねたデッキテラスが広がります。 デッキテラスには、風と光を取り入れつつプライベートをしっかりと守る、絶妙な高さの壁と庇が。 壁の高さは、ご主人と建築家・向井先生が10cm単位で細かくシュミレーションしながら決定した、という家づくりのエピソードなどもご披露いただきました。 また、デッキテラスの植栽にはモミジが採用されており、ライブ配信時にはまだ青々としていましたが、視聴者様からは 「秋の紅葉の季節も綺麗でしょうね〜!」 「紅葉したところも見てみたい」 といったコメントがたくさん寄せられました。 ■語り尽くせない魅力に満ちたライブ配信 このライブ配信では他にも、スッキリとした生活空間を保つために不可欠な大容量収納の存在や、空間を有効利用した階段下の小春ちゃんのお部屋、ルンバ基地などもご紹介しました。 そしてとっても可愛い愛犬・小春ちゃんも実際にライブ配信に降臨! 視聴者の皆さまが大盛り上がりしたのは、もう言うまでもありませんよね(笑) お家をご紹介くださったご夫妻、小春ちゃん、そして建築家・向井先生のおかげで、今回も語り尽くせない魅力に満ちたインスタライブ配信となりました。 ■今後も随時インスタライブ開催予定です 上村工建では今後も随時、インスタライブ開催予定です。 これから家づくりをご検討の方、リノベーションをご検討の方、単純に建物探訪系コンテンツがお好きな方。 どなたにもお楽しみいただける内容になっていると思いますので、ぜひご覧くださいませ!
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2020.09.29
家づくりについて
夜見ると一層美しい上村工建の家3
こんにちは! 上村工建の上村です。 建築家と共に建てる家は、夜になると一層その魅力を増します。家から漏れる灯り、ライトアップされた庭先、計算し尽くされた光と影のバランスは、時に感動すら覚えるほどの美しさです。 そんな上村工建の家の「夕景の美しさ」をご紹介する本シリーズ。今回クローズアップするのは、滋賀県の田園風景が残る集落に建つ「守山の家」です。 ■解放感とプライバシーの両立 この「守山の家」は、同じ敷地内に和風の母屋が建っており、その母屋とどう調和させていくか? というのがひとつの課題でした。母屋は和風の家屋。同じ敷地内に建つその和風の家と、あまりチグハグなデザインにはできません。 また、新しく家を建てることで母屋の日当たりが悪くなってしまうのも、避けたい所でした。 もちろん、適度なプライバシーも必要です。 まず、日当たりの問題については、画像のような片流れ屋根を採用することで母屋の日光たりを確保しました。 そして、モダンな中にも木の格子をふんだんに用いたことで、デザイン的にもお隣の和風家屋と絶妙に調和の取れた家に。格子は母屋と「守山の家」、両方のプライバシーの確保にも役立っています。 家の東側は全面ガラス張り。吹き抜けと相まって明るさも解放感も抜群です。 母屋と調和、解放感とプライバシー、いずれもしっかりとバランスの取れた家に仕上がりました。
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2020.09.24
家づくりについて
「家づくりのフロ−」4 プロが教える土地探しのコツ
こんにちは! 上村工建の上村です。 家を建てるにあたって、土地探しはとても重要な要素のひとつですよね。 そこで今回は、たくさんの家づくりに携わってきた長年の経験から、土地探しのコツについて、少しご紹介してみようと思います。 ■大事なのは土地代と建物代のバランス ご先祖様から受け継いだ土地や、親御さんの土地に家を建てる場合を除いて、家づくりは土地探しから始まります。せっかくマイホームを建てるなら、なるべく条件の良い土地に家を建てたいと思うのは自然なことですよね。 しかし、家づくりは土地代と建物代のバランスが大切! 場所が良過ぎると建築予算が無くなってしまいます。建物代と土地代、現実的な予算配分をしっかり考えることが重要です。 ■その土地、家を建てられる土地ですか? 三重県の土地には、区画整理されたキレイな四角形の土地はそう多くありません。 実は一般的にはあまり知られていませんが、せっかく土地を買っても、簡単に家を建てられない場所もあったりします。理由は「そもそも宅地ではない」「重要文化財が埋まっている地域だから」など、さまざま。着工前に申請が必要な土地もあります。 人里離れたエリアなどは特にそうした土地が多いので、注意が必要です。 ■まずはお気軽にご相談ください 建築家との家づくりは、土地に合わせて、そして住む人に合わせて、完全オーダーメイドで設計できるのが強みです。 その土地は家を建てられる土地なのか、どんな家を建てられるのか、どんな暮らしをして、どんなふうにお子さまを育て、どんなふうに老いていくのか。そういったことを土地選びの段階から専門家に相談できれば、安心感も大きいと思います。 上村工建では、土地探しから気長にご相談に応じております。最初にご来社頂いてから家が完成するまで8年掛かった、6年掛かった、というお客さまも弊社では珍しくありません(笑) 土地探しに限らず、家づくりでご不明な点、ご心配な点などがおありの場合は、どうぞお気軽にご相談下さいませ。 今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました(^ ^)
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2020.09.22
家づくりについて
施工事例「伊勢市のフロートハウス」
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は弊社の施工事例「伊勢市のフロートハウス」をご紹介します。 この「フロートハウス」は、前回までの建築家インタビューにご登場いただいていた、高瀬元秀先生が設計を手掛けてくださった案件です。 ■水害に負けない「フロートハウス」 「フロートハウス」というのは「浮いている家」という意味です。イメージは、「波止場に係留している白い船」。 「ボートハウスという名にしても良いかな、と考えたこともありましたが、やっぱりフロートハウスのほうが、カッコイイでしょ」というのは、この家の設計を手がけた建築家・高瀬先生の談です(笑) なぜ「浮いている家」なのかというと、この土地が水害にあったことがあるエリアだったから。実際、工事中にも敷地内に水が入ってきたことがありました。 つまりここは、予め水が入ってくることを見越して家を上に持ち上げた設計になっているのです。 敷地そのものを底上げするという方法もひとつの選択肢ではありましたが、それだと玄関までのアプローチを作るために、駐車スペースを削る必要が出てきてしまいます。よって、家だけを上に上げるという方法を選択しました。(ご実家が近所にあるため、いざというときには車はそちらに避難させることが可能です) ■周囲の喧騒から距離を取るための2階リビング 2階にリビングを配置した、というのもこの家の特徴のひとつです。 こちらは日中の交通量が多く、すぐ隣には3階建ての建物が建っているという立地でした。 そこで、日当たりの確保や、喧騒から距離を取るために、リビングを2階に配置。リビングから続くバルコニーも広めに作り、開放感のある空間に仕上げました。 結果、家族が最も長い時間を過ごすリビングを、明るく居心地の良いスペースに仕上げることに成功しました。 ■土地の特性に合わせた完全オーダーメイドの設計 今回ご紹介した施工事例「伊勢市のフロートハウス」、いかがでしたか? 形が決まりきったモデルハウスが、全ての土地にマッチするとは限りません。 今回ご紹介した施工事例は、土地の特性に合わせて完全にオーダーメイドで設計してくれる建築家との家づくりが、いかに安心できて素晴らしいかが、よく分かる事例ですね。 今回も最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございました。 「伊勢市のフロートハウス」は弊社ホームページWORKSからもご覧頂けます。よろしければこちらもチェックしてみてくださいね! https://www.uemura-kouken.com/works/p621/
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2020.09.17
建築家インタビュー
建築家インタビュー「高瀬元秀先生」4
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回はとうとう建築家・高瀬先生のインタビュー最終回です。 ご趣味や休日の過ごし方といった、高瀬先生の素顔の部分に迫ります! ■休日はスポーツマン&良き父 ───先生は、休日はどんなことをしてらっしゃるんですか? 最近あまり休みが取れていませんが、取れた時には山登りやフットサルなど、できるだけ身体を動かすようにしています。 登ったことがある山は、富士山、北アルプル、鈴鹿セブンマウンテンなどですね。 運動できなさそうに見られますけど、意外とできるんですよ(笑) あとは、もっぱら子どもと遊んでいます。 レゴやプラレールをすることが多いですね。レゴブロックで遊んていると、職業病なのか、いつのまにか本気で屋根や窓を作っていることも…。田んぼでオタマジャクシを一緒に追いかけるような、のんびり自然と触れ合うような遊びも大事にしています。 今は新型コロナウイルスの流行で、観光地や大きな街はどこかピリピリとした厶ードを感じますが、田舎は比較的のどかですね。早く世情が落ち着いてくれることを、願っています。 ■次回は高瀬先生が手がけた施工事例をご紹介! 全4回にわたる高瀬先生の建築家インタビュー、いかがでしたか? 次回は、高瀬先生が設計を手がけられた施工事例をご紹介予定です。どうぞお楽しみに! 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^o^)
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2020.09.15
建築家インタビュー
建築家インタビュー「高瀬元秀先生」3
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回は建築家インタビュー、高瀬元秀先生編の第3弾! 「これから家を建てよう」とお考えのみなさまに向けて、高瀬先生からのアドバイスをお届けします。 ■これからの家は、外部空間を取り入れるスタイルがスタンダードに ───これから家を建てようと思っている人に向けて、建築家の立場から何かアドバイスがあればお願いします。 時代が変わるにつれて、世の中はどんどん変化していきます。そして変化のスピードもどんどん早くなっています。私たちはこれから、さまざまな新しいことを学び、受け入れていかなくてはならなくなるでしょう。 働き方、オフィスの在り方が大きく変化している今、家づくりの常識もどんどん変わっていくと予想されます。 具体的には、これまでのように「家の中と外を完全に分ける」という考え方よりも、「外部空間を家に取り入れる」「家と外の中間の空間を作る」といった考え方へとシフトしていくのではないか、と私は考えています。 キャンプやグランピングなどが流行している時代背景からも分かりますが、健全に外の空気を吸える場所、リラックスできる場所というものが、益々重視されるようになってくるのではないでしょうか。 ■次回は高瀬先生のプライベートな素顔の部分をご紹介! これから家を建てようとお考えの方に向¬けた高瀬先生からのアドバイス、いかがでしたか? 次回は高瀬先生のインタビュー最終回。先生のご趣味や休日の過ごし方といったプライベートな部分をご紹介しちゃいます。どうぞお見逃しなく!
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2020.09.10
建築家インタビュー
建築家インタビュー「高瀬元秀先生」2
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回も前回に引き続き、建築家・高瀬元秀先生のインタビューをお届けします。 ■違いがあるからこそ、多様性を楽しめる ───先生が建築家として大切にしていることはなんですか? そうですね。クライアントさんにもいろんなタイプの人がいて、考え方も十人十色です。 そうしたさまざまな考え方、価値観の違いこそが家づくりにおける面白さだと捉えて設計に取り組むようにしています。 ───考え方の違いが面白さ、というのはどういった意味ですか? 自分の好みだけでやっていても、最終的に出来上がるものはどこか似通ってきてしまいます。 ですが、そこにクライアントさんの好み、個性が入ってくることで、これまでにはなかった新しいものが生まれてくる。多様性が生まれるんです。そこに面白さがあると感じています。40歳を超えてから、特にそう思うようになりました。 これはお客様の側にも言えることかもしれません。ある程度建築家に委ねてもらうことで、家づくりの新しい可能性が見えてきて、その結果、より良い家を作り上げることができる、ということも多いと思います。 ■次回はこれから家を建てる方へ、高瀬先生からのアドバイス! 高瀬先生の家づくりに対する考え方、いかがでしたか? 異なる価値観、考え方を持つ人間同士がお互いを許容することで生まれる新たな価値観、ステキですよね。 次回は「これから家を建てよう」と思っているみなさまへの、高瀬先生からのアドバイスをお届けする予定です。 どうぞお楽しみに!
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2020.09.08
建築家インタビュー
建築家インタビュー「高瀬元秀先生」1
こんにちは! 上村工建の上村です。 今月もまた、大好評「建築家インタビュー」シリーズをお届けします! 今回ご登場頂く建築家は、C lab.タカセモトヒデ建築設計の高瀬元秀先生です。 ■奇を衒わず、シンプルに ───高瀬先生の設計の特徴について教えてください。 特に決まったスタイルはありませんが、強いて言うならシンプルなものが多いかもしれません。 ムダな凹凸や段差をなくして、極力余計な「線」を消したい。小さなことですが、窓の枠なんかでも、分厚いより薄いほうがスッキリ見えるでしょう? 「よりスッキリ見えるように」ということは基本に考えています。 とは言え、当然のことながら最優先すべきはお客さまのご要望なので、そこに寄り沿って家づくりをしていくのが大前提です。 ───先生は住宅の設計をメインにされているのですか? 住宅が7割、店舗が2割、あとは、デイサービスなどの福祉施設などが1割くらいです。バリアフリーの福祉施設などは、余計な段差などを極力作らない私の設計とも、相性が良いですね。 ■次回も引き続き高瀬先生のインタビューをお届けします 建築家インタビュー、高瀬元秀先生編の第1回目、いかがでしたか? 次回も引き続き、高瀬先生のインタビューをお届けする予定です。次回は、「高瀬先生が建築家として大切にしていること」について、詳しくお聞きしていきます。 どうぞお楽しみに!
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