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2022.08.30
家づくりについて
トイレの話
こんにちは! 上村工建の上村です。 家を建てた時に設置したトイレを「ずっと使えるもの」と思っている方が多いのですが、実はそれは間違いです。 トイレは家電の一種。十数年で買い替えが必要です。 「少しぐらい不具合が出ても、修理すればもっと長い期間使えるんじゃないの?」 と思われるかもしれませんが、メーカーが保存している修理の部品も、10年〜12年で無くなってしまいます。 修理のための部品がなくなれば、結局買いかえるしかないんですよね…。 ■最新式のトイレあれこれ さまざまな家電が進化し続けるように、トイレにも、これまでになかった新たな機能を搭載したものが色々と登場しています。 最近だとトイレが泡で掃除をしてくれるものや、同タイプの浴室もあります。 掃除は、あらゆる家事の中でも特に面倒で、場合によってはストレスになるタスクです。 週一回15分程度の掃除でも、年にすれば12時間。10年なら120時間トイレ掃除に時間を使っているという計算になります。 その時間を大幅にカットすることができると考えれば、導入を検討する価値はあるかもしれません。 トイレが使用されたことを、離れたところに暮らしている相手に自動で通知してくれる「生存確認」ができるトイレなどもあります。 一人暮らしの高齢者の自宅などに設置すると安心ですね。 この記事が、皆さまの家づくりやトイレを買い替える際のご参考になれば幸いです。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.08.25
家づくりについて
家づくりもサステナブルな時代【後編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回も前回に引き続き「サステナブルな家づくり」に関する話題をお届けしていきたいと思います。 ■冷暖房、使う時も使わない時も パッシブデザイン住宅について考えるとき、冷暖房効率は欠かせない要素のひとつです。 三重県もエリアによっては暑さ寒さが厳しいため、冷暖房効率にはこだわる方が多く、外貼り断熱をしている住宅もたくさんあります。 (断熱材は大抵内側に入れる内断熱が多いのです。 外貼り断熱は内側と外側、両方に断熱材を入れる施工です。) しっかりと断熱して冷暖房効率を上げることも重要ですが、その一方で、季節によっては冷暖房を入れなくても快適に暮らせるよう、土地の特性に合わせた家づくりをすることも重要です。 ■その南側の大きな窓、本当に必要? 例えば一般的なハウスメーカーなら、「南側に大きな窓をつけて採光する」というのがセオリーですが、実際のところ家は「明るければ良い」というものではありません。 光が強すぎれば当然暑いですし、家財も日に焼けて傷みやすく、食品も腐りやすくなります。 冷房も暖房も余計に必要になりますよね。 全然サステナブルではありません。 一方、建築家がお施主様のためだけに設計する家は、単純に「南側だから大きな窓を付けよう」なんてことはまずありません。 お施主様にとって丁度良い光を取り込むために、そして最大限風通しを良くするために、どこに窓をつけるのか? どんな形の家にするのか? どんな間取りにするのか? それを土地の特性も鑑みながら、イチから設計してくれるのが建築家住宅です。 「自然環境を生かす設計」と一言で言っても、環境は土地によってそれぞれ異なります。 決まった規格の中でセオリー通りに家を建てるのではなく、お施主様が選んだ土地の特性とライフスタイルに合わせてイチから設計する建築家住宅こそ、究極のパッシブデザインと言えるのかもしれません。
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2022.08.23
家づくりについて
家づくりもサステナブルな時代【中編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 今回も前回に引き続き、サステナブルな家づくりに関する話題をお届けしたいと思います。 ■砕石はゴミ?! 中古品?! サステナブルな家づくりというのは、長く住める住宅を建てればそれでOK、というわけではありません。 何事にも始まりがあれば必ず終わりがあるように、家もいずれは取り壊す日がきます。 その時、再利用可能な材質を使うこともサステナブルな家づくりの一環です。 実際、私たちの身の回りにもリサイクルで循環しているものはたくさんありますよね。 ペットボトルにアルミ缶、スチール缶、プラスチック製容器、紙…数え上げればキリがないほどです。 しかし建築資材としてのリサイクル品は、一般の方にはまだまだ身近なものではないのかもしれません。 砕石などを使うと「ゴミを入れる気か」「中古品を使う気か」とお怒りになる方が、まだ一定数おられます。 砕石はゴミでも中古品でもありません。長期的に見て地球環境に負担をかけないために必要なリサイクル品です。 ちなみに国もリサイクル砕石を使用することを推進しています。 この記事をきっかけに、少しでもリサイクル砕石に関する正しい知識が広まれば幸いです。 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2022.08.18
家づくりについて
家づくりもサステナブルな時代【前編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 近年、サステナブル(持続可能)という言葉がかなり普及してきました。 住宅業界も、数年前から「スクラップ&ビルド(建てては壊す)方式」から、子や孫の代まで長年使えるような「ストック方式」、つまりサステナブルな家づくりへと転換しつつあります。 お施主様の立場から見ても、環境面から見ても、これはとても良いことですよね。 ただ考えてみると、建築家と共に建てる注文住宅を長年取り扱ってきた弊社では、昔から家づくりは常に長期的な視点で行ってきました。 ■「サステナブル」「パッシブデザイン」、流行り出す、ずっと前からやっていたかも 自然環境を生かした家づくり、いわゆるパッシブデザインの事例も弊社では昔からありました。 例えば、買った土地に木を植えて、その木が育って林になったら家を建てる…というお施主様。 水害の歴史がある土地に、地域の人が植樹をしたことで木に囲まれた隠れ家的な敷地が出来上がり、そこに家を建てたお施主様。 木に囲まれた敷地は「接道も使うのは自分達くらい」というような、かなりプライバシーが確保された立地になります。 豊かな自然の中で、人目を気にせずのんびりと暮らせる家は、やはり憧れる方が多いようです。 >>後編へ続く
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2022.08.16
家づくりについて
「お邪魔します」という謙虚な気持ちが大事
こんにちは! 上村工建の上村です。 前回、前々回の記事では、さまざまな土地で困難な条件を克服しながら家づくりを進めたエピソードをご紹介しました。 接道がないから家を建てられないと言われた事例や、土地が狭くて工事車両を停められなかった事例。 それらを解決した共通のキーワードは「ご近所との良好な関係」です。 ご近所との関係が良好だったからこそ接道のための土地を借りたり、工事車両を停めるための土地を借りたりすることができ、家づくりを進めることができました。 しかしその一方で、ご両親の土地に家を建てようとしたけれど、ご近所との関係が悪く、工事が始まった途端にアレコレと嫌がらせを受けてしまい、結局、その土地での家づくりを諦められた方もいます。 「隣の住人の名前も知らない」ということも珍しくない現代社会ですが、地域のコミュニティがしっかりと確立されているところも、まだまだたくさんあります。 そういう場所に家を建てるときは、自分自身が新参者であると自覚して「お邪魔します。 教えてください」という謙虚な姿勢と周囲に溶け込む努力が必要不可欠。 最近では少なくなりましたが、土地によっては、これから家を建てるお施主様と周辺住民の方々との協議会が開かれることなどもあるんですよ。 面倒かもしれませんが逆の立場で考えてみると、わかりやすいかもしれません。 ずっと空き地だった自分の家の隣に、突然家が建ち、見知らぬ人たちが引っ越してくる。 何をしている人なのか、どんな人なのか、どんな家族構成なのか…、やはり気になりますよね。 とはいえ、合わない人も、もちろん中にはいるでしょう。 ですが、自分の子や孫の代も、その土地に住んでいるかも?と考えれば、やはりご近所とはなるべく良好な関係を築いておくのがオススメです。
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2022.08.11
家づくりについて
敷地内に工事車両を駐めるスペースがない!どうやって家を建てる?
こんにちは! 上村工建の上村です。 上村工建の家づくりは、綺麗に整地された分譲地に建てる住宅とは違い、さまざまな条件の土地で建てます。 中には、かなり困難な問題や制限のある土地も…。 しかし上村工建のスタッフには、そうした条件下での家づくりを多数こなしてきた経験があります。(むしろ、難しい条件下での家づくりしかしたことがない…という説も・笑) 今回ご紹介するのも、そうした特殊な条件を克服した家づくりの事例です。 ■敷地に工事車両が停められない?! 土地が狭いため、工事車両を敷地内に止めることができなかった…という事例があります。 人がちょっと行き来するだけなら「10分ほど歩いたところにある駐車場を使おうか」で済みます。しかし家づくりのための重い建築資材や機材を持って10分歩く…というのはありえません。 そこで近隣の方の土地に、一定の駐車料金をお支払いすることで、工事車両を停めさせていただけないかとお願いすることにしました。 結果、近隣住民の方がそれを快く引き受けてくださったことで、無事に工事を進められることに。 工事中は、それでなくとも大きな音が出ますし、土埃も立ちます。大型車両の行き来も増えたりして、多かれ少なかれご近所にご迷惑をかけることになります。 ご近所とトラブルが起こってしまうと、その後ずっとその土地に住み続けるお施主様も気まずい思いをされることになります。 工事前、そして工事中も近隣住民の方々への配慮は欠かせません。 今回のような事例に遭遇すると、特にご近所づきあいの重要性を感じます。
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2022.08.09
家づくりについて
上村さん助けて!解体した後になって「やっぱり新しい家を建てられません」って言われた!【後編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 前回の記事では、すでに別の住宅メーカーと契約し、建て替えのために元々住んでいた家を解体したのに、解体したあとになって、 「この土地は建築基準法で定められた接道義務を満たしていないため、新しく家を建てることはできません」 という衝撃の宣告を受けた…というお客さまのエピソードをご紹介しました。 今回はその困難な問題を上村工建のスタッフが、どのようにして解決に導いたのかをご紹介したいと思います。 ■隣家からの借地で接道して、問題解決 結論から言うと、お隣の家の敷地を借りて接道することで市の認可が下り、住宅を建てることができました。 接道していないなら、させてみせようホトトギスです。 しかし、この案が実現できたのは日頃からお施主様がご近所の方と良好な関係を築いておられたからこそ。 ご近所付き合い、大切ですね! ■難題、ウエルカム! 前編でもご紹介した通り、弊社では「困難な敷地での家づくり」の経験が多数あります。 おかげで(?)一般的なハウスメーカーさんよりも、そういった問題解決能力はかなり高い方だと自負しています。 家づくりにおける試練や困難は、むしろウェルカム! その土地やお施主様のライフスタイルに合わせて、建築家の先生がどんなプランを出してくれるかも楽しみです。 一般的なハウスメーカーさんでは実現が難しいかも…と言われるような「こだわりの家づくり」をご希望の方は、是非一度弊社にご相談くださいませ。 弊社の家づくりは、その「こだわり」こそが起点です。
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2022.08.04
家づくりについて
上村さん助けて!解体した後になって「やっぱり新しい家を建てられません」って言われた!【前編】
こんにちは! 上村工建の上村です。 注文住宅は綺麗に整地された分譲地とは違う、さまざまな条件下の土地での家づくりも多いです。 「同じ土地は一つとしてない」とよく言われる通り、私たちのメインエリアである三重県も、条例などで家づくりに諸々の規制がある土地、水害を受けた歴史がある土地など、毎回なんらかの問題が持ち上がります。 今回ご紹介する事例も、そんな困難な敷地のひとつです。 ■建て替えのために家を解体したのに、新しい家を建てられない?! すでに別の住宅メーカーと契約し、建て替えのために元々住んでいた家を解体した、という所まで工事が進んでいたお客さまのお話です。 なんと、家を解体してしまった後になって「この土地は建築基準法で定められた接道義務を満たしていないため、家を建てることはできません」と言われたそうです。 (詳細は割愛しますが、住宅は市が認めた道路に接した敷地にしか建てられない、という決まりがあるんです。) そう言われても、すでに元の家は解体してしまった後…。 「一体どうすればいいの?」 途方に暮れて、「そうだ、建築家なら何とかしてくれるかもしれない」とご相談にみえた先が弊社だった、という次第です。 ■次回は解決編! 是非お見逃しなく! 元の家を解体した後になって「やっぱり新しく家を建てることはできません」なんて、ひどい話ですよね…。 次回は、このお客さまのピンチに上村工建のスタッフがどう対応し、解決に導いたのかをご紹介します。 どうぞお楽しみに!
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