ここ数ヶ月の間は、ＴＶドラマのようにいろいろなことがおこり、人も家も大きく変化した。今、開けられないと思っていた南からのさんさんとふりそそぐ光の中にいると『匠』のメロディーは流れてくるような気がする。

名張で建築家展が開かれるというチラシを目にし覗いてみることにした。どの先生も気軽に声をかけてくださりいろいろと話を聞かせてもらえた。特に今回お世話になった能正先生は我が家の問題点を話すと、「では今から見せてもらいに伺いましょう」と言われ、びっくり。その迅速な行動はとても気持ちがよく、一期一会を大切にされる人のように思われた。その後、何度もお会いすることになったが、不安なことはその場で電話して確認するなどいつもすばやい対応をしていただいた。
一人暮らしとなった今、問題に目をつぶりがまんして暮らすこともできたが、たまに帰ってくる夫や子どもを気持ちよく迎えるには自分自身が生活を楽しまなくてはとリフォームに踏み切ることにしたのだった。

とはいえ限られた予算。まずは盛りだくさんの希望を整理することからはじめなければならず、能正先生にはずいぶんお世話をかけた。日程も夫の都合に合わせてもらったり、イメージしやすいようにＣＧで視覚化した図やミニチュアの模型を用意してもらったりで本当にたすかった。
実際の工事にかかる前には挨拶があったとかで近所の人からお礼を言われ恐縮した。途中で監督の交代があるが工事は順調にすすんでゆく。ご近所さんも興味を持って見ていて、だんだん出来てくると自分の家のように喜んで声をかけてくれる。
現場では、神林監督に何かお願いするとドラえもんポケットを持っているかのようにプラスαでかなえてくださる。他の方にもメンテナンスのコツを教えてもらったり、さすがプロという仕事をみせてもらったりで、出会いがたくさんあり、楽しい時間をすごした。

出来上ると新築のようにきれいで、中も思った以上に明るく大満足。これからは友達をよんで…子ども達が来たら…と夢がふくらむ。

我が家に関わってくださった方々に本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。