Vol.085_桑名市

STO HAUS 邸

MESSAGE FROM 高瀬元秀(建築家)

S邸の敷地は九華公園(旧桑名城)近くにあり、歴史のある建物もいくつか残っている情緒あふれるエリアにありました。
代々守ってこられたこの土地で、新たに家を建て替えるということで、ただ単に「家を建て替える」というだけではない、意味を持った計画となりました。


解体する旧家には、手の込んだ建具や家財道具が大切に使用・保管されており、これらを見せていただいたときには、ぜひ再利用して新たに命をふきこみたい、という思いが湧き上がり、この家のイメージがいっきに出来上がっていきました。


プレゼンでは、切妻屋根のシンプルな和風の家を提案させていただきましたが、Sさんも同じような思いを持っておられたようで、家の骨格が決まっていくのは速かったように記憶しています。


無事竣工し新しく出来上がった空間は、旧家の建具や家財道具が入ったことで、新築でありながら長年手入れされてきたかのような豊潤な空間となりました。


Sさんにはこれから、この住まいで、新たに歴史を紡いでいっていただければと、思っています。
建築家として、この土地の歴史の一部に携われたことに感謝しています。
ありがとうございました。

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