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今月のコメント
Vol.39は、亀山市「南鹿島の家」邸を設計した、建築家:服部信康先生からのメッセージをご紹介します。
 
 

南鹿島の家は鈴鹿川の土手を介した、とても見晴らしの良い場所に建っています。
Yさんのご家族とは、いつも長い時間、楽しく打ち合わせをさせて頂き、事務所から1時間以上の道のりも気にならないほど、楽しい家造りが出来ました。(私の雑談が長すぎるのですが)
ASJの前田さんから、Yさんの「住まい」の計画の話しをいただき、新しく購入された土地を見に伺いました。

 
 

まず最初に、「テレビドラマの金八先生に出てくる土手と同じだ。」
金八先生の土手は、先生と生徒たちがおはようと挨拶する土手・悩みを友達に打ち明ける土手・遊び道具がなくても、なぜかみんなで遊びまわれる土手でした。
そんな、生活して行く中で、いろんなことを受け入れてくれる、とても伸びやかで、包み込んでくれるおおらかな風景を持つ土手が、その家族と交わりながら触れ合うことが出来れば、そこには、家族のふれあいの大切さや自然の厳しさ・楽しさを肌で感じれる「本当の幸せ」が生活とともに成長していくことで、とても大きな「幸せ」として家族の間に刻まれればと、計画しました。

 
 

第1案目を提案させて頂き、Yさんにも気に入って頂きましたが、当初の敷地のお隣の敷地も購入されることになり、再度全体計画を検討ことになりました。
第2案目もすんなりとプランが出てきたのですが、プレゼンする1週間前になって「何か違うかも・・・」
Yさんの家族と土手の結びつきがこのプランで本当にいいのだろうか?
ただ、空間が面白いだけで土手とこの住まいの結びつきが弱いのでは・・・・
もう一度、最初から考え直し 事務所のみんなでYさんの家族にとって最適なプランかを検討して第3案目を創り、事務所全員(3人ですが・・・)で『これしかない』『このプランがこの家族にとって一番良い』と大盛り上がりして、Yさんにその勢いで提案。

 
 

Yさんご家族は私たちの勢いに押されたところもありましたが、喜んで提案を受け入れていただきました。
少し強引、無理やり・・・・・・? けど、Yさんの顔は嬉しそうでした。
そして、工事がはじまり、いつもの監督さんであるASJの北野さんとYさんご家族、ASJ前田さんと私たちと一緒に、一つ一つ確認しながら、本当に楽しく現場が進んでいきました。

 
 

この住まいは、クライアントの思いだけでもなく、設計者の思いだけでなく、Yさんのご家族の「住まい」に関わった人たちが少しでもこの住まいを良くしようとする思いが、見えない力として加わることで、とても素敵な「南鹿島の家」として現れたのだと思っています。
最後に本当に楽しい「 とき 」を過ごせたことに、Yさんご家族に感謝します。有難うございました。

 
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